無添加マンションリノベに興味があっても、「無垢材やしっくいはお手入れが大変なのでは?」と気になる方は多いのではないでしょうか。

自然素材は、一般的な建材とは異なる特徴がある一方、自分で手入れしながら長く使える魅力があります。

この記事では、無添加マンションリノベで取り入れたい無垢材としっくいの特徴や、暮らしながらできるセルフメンテナンスについてわかりやすく解説します。

無添加マンションリノベで使いたい無垢材としっくい

無添加マンションリノベでは、できるだけ自然素材を取り入れ、素材本来の風合いを楽しむ住まいづくりができます。特に無垢材としっくいは、床や壁などの広い面積に取り入れやすい素材です。

無垢材ならではの心地よさと経年変化

無垢材とは天然木を切り出してつくった木材そのままの材料を指し、複数の板を貼り合わせた集成材などとは異なり、木そのものの質感を楽しめます。

床に無垢材を使うと、木の温かみや足触りを感じやすくなります。

また、年月が経つにつれて色や艶が変化するのも特徴です。傷やへこみができても、それを「劣化」ではなく、暮らしの記録や家族の歴史として楽しめるのも無垢材の魅力でしょう。

一方で、無垢材は湿度によって伸縮することがあります。水をこぼしたまま放置したり、過度に湿度が高い状態が続いたりすると、反りや割れにつながる場合があります。

そのため、無垢材を採用するなら、素材の性質を理解して付き合うことが大切です。

しっくいは自然な風合いを楽しめる壁材

しっくいは、主に消石灰を原料とする塗り壁材です。左官職人がコテを使って仕上げるため、壁面には独特の質感が生まれます。

ビニールクロスのように均一な表情ではなく、光の当たり方によって陰影が変わるのも、しっくいならではの特徴です。しっくいに描く照明器具の光の陰影はとても美しく、長く見ていても飽きません。

照明の光を美しく反映する漆喰の壁
放射線状の配光が美しい電球照明
照明の灯りが漆喰に美しく照らし出される様子
波のような揺らぎの配光も、
しっくいならこのように美しく映ります。

また、無垢材との相性もよく、木の柔らかな雰囲気としっくいの素朴な質感を組み合わせることで、落ち着いた空間をつくれます。

ただし、しっくいは強い衝撃などによって角が欠けたり、[ヘアクラック]と呼ばれる表面上の細いひびが入ったりすることがあります。小さな傷であればセルフメンテナンスできるケースもあるため、補修方法を知っておくと安心です。

マンションならではの注意点も確認する

マンションのリノベーションでは、戸建てとは異なる制約があります。管理規約によって使用できる材料や工事の内容が定められている場合もあるため、自然素材を採用する前に確認が必要です。

「自然素材だから何でも使える」と考えるのではなく、マンションの規約や性能基準を確認したうえで、設計・施工会社と相談することが大切です。

無垢材としっくいを長く楽しむセルフメンテナンス

自然素材の住まいは、定期的に手入れをすることで美しさを保ちやすくなります。難しい専門作業ばかりではなく、日常生活の中でできるセルフメンテナンスもあります。

無垢材の床は「汚れをためない」が基本

無垢材の床は、普段から乾いた状態を保つことが基本です。日常的には、掃除機や乾いたモップなどでホコリやゴミを取り除きます。

お茶やジュースなどをこぼした場合は、できるだけ早く乾いた布で拭き取ります。濡れた状態を長く放置すると、シミや変色、木材の変形につながることがあるためです。

ものを落として床にできてしまったへこみは、水を少したらしてしばらく放置(水をしみこませたティッシュペーパーをしばらく置いておくことでもOK)することで、木自身が膨れてもとの状態に戻ります。

また、小さな擦り傷などは、無垢材の種類や仕上げによってセルフメンテナンスできる場合があります。

紙やすりで表面を軽く整えてから、使用しているオイルやワックスを塗り直す方法などがありますが、仕上げによって適した方法が異なります。

そのため、リノベーション時に「どの仕上げを使っているのか」「どのメンテナンス用品が適しているのか」を施工会社に確認しておくと安心です。

しっくいの小さな傷は自分で補修できることも

静電気を帯びないしっくいは、壁についたほこりははたきではたくと床に落とすことができます。

また、手垢や鉛筆などでついてしまった汚れは消しゴムやメラミンスポンジでこすることで落とすこともできます。強くこすると表面を傷める可能性があるため、力を入れすぎないことがポイントです。

小さな欠けや傷については、補修用のしっくいを使って部分的に補修できる場合があります。傷の周辺を軽く整え、補修材を薄く塗ってなじませます。

ただし、補修した部分だけ色や質感が変わることもあります。大きなひび割れや広範囲の剥がれなどは、無理に自分で直さず、施工会社や左官業者に相談したほうがよいでしょう。

「自分で直せる範囲」を決めておく

セルフメンテナンスの魅力は、住まいの小さな変化に自分で対応できることです。一方で、すべてをDIYで直そうとする必要はありません。

たとえば、日常的な掃除や無垢材のオイルメンテナンス、しっくいの小さな補修などは、自分で行える可能性があります。一方、床材の大きな反りや広範囲のひび割れなどは、専門家に任せるほうが安心です。

無添加マンションリノベでは、引き渡し後の暮らしまで考えて素材を選ぶことが重要です。

施工会社にセルフメンテナンスの方法を確認し、補修用の材料を少量保管しておくと、いざというときにも対応しやすくなります。

無添加マンションリノベを無理なく続けるための考え方

自然素材を使った住まいは、完成した瞬間がゴールではありません。日々の手入れをしながら、素材の変化を楽しんでいくこともリノベーションの醍醐味です。

メンテナンスのしやすさも素材選びの基準にする

無垢材にはさまざまな種類があり、樹種によって硬さや色、木目などが異なります。また、塗装仕上げやオイル仕上げなど、表面の仕上げ方によってもメンテナンス方法は変わります。

しっくいについても、何も混ぜていない白色のしっくいは簡単にセルフメンテができますが、お部屋の雰囲気を変えることができる色粉を入れた色付きしっくいは同一の色をつくることが難しく、簡単に補修がしずらいという特徴もあります。

見た目だけで決めるのではなく、「汚れたときにどうするか」「傷がついたときに補修できるか」まで考えて選ぶことが大切です。

特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、多少の傷や汚れがつくことを前提に素材を選ぶと、暮らし始めてからのストレスを減らせます。

「傷をつけない」より「傷も味にする」

無垢材やしっくいを使った住まいでは、傷や色の変化を完全になくすことは難しいものです。

だからこそ、最初から傷をつけないことだけを目指すのではなく、経年による変化を味わいとして受け入れる考え方も大切です。無垢材は使い込むことで色艶が変わり、しっくいにも暮らしの中で独特の表情が生まれます。

新品の状態を維持することだけを目的にするのではなく、家族と暮らした時間が素材に刻まれていく。そんな住まいを目指せることが、自然素材を使ったリノベーションの魅力です。

リノベーション前にメンテナンス方法まで確認する

無添加マンションリノベを検討する際は、完成後の暮らしについても施工会社に相談しましょう。

特に確認しておきたいのは、無垢材の床の仕上げ、推奨される掃除方法、オイルなどのメンテナンス用品、しっくい壁の補修方法です。

施工会社からメンテナンス方法をまとめた資料をもらったり、実際に補修方法を教えてもらったりすると、入居後も安心して自然素材と付き合えます。

「どんな素材を使うか」だけではなく、「どう手入れして、どう育てていくか」まで考えることが、無添加マンションリノベを成功させるポイントです。

自然素材の住まいは、傷や色の変化を完全になくすものではありません。小さな変化も暮らしの一部として楽しみながら、必要なところは自分で手入れすることで、住まいへの愛着も深まっていきます。

無添加マンションリノベを検討するなら、無垢材やしっくいの特徴だけでなく、セルフメンテナンスまで含めて施工会社に相談するところから始めてみましょう。

この記事を書いた人

永田 智恵

小さいころからチラシに載っているお家の間取り図を見ることが好きで建築業界に入りました。

デスクワークよりも現場が大好きで、経験や知識たっぷりの職人さんに囲まれて日々楽しくお家づくりを続けています。

[お客様の立場に立ってお客様と一緒に]をモットーにプランからコーディネートまでをご提案させて頂きます。
お客様にとってオンリーワンの自慢のお家を一緒につくりましょう!

保有資格:
・二級建築士
・インテリアコーディネーター
・1級リフォームスタイリスト
・2級施工管理技士
・1級色彩コーディネーター
・2級福祉住環境コーディネーター

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